七五三ってどんなイベント?
七五三は、子供の代表的なお祝い行事のひとつです。
子どもが主役の行事、親としてはきちんとお祝いをしてあげたいですよね✨
でも何をどう準備すれば良いのか、必要なものが何なのか分からず、ご不安な方も多いのではないでしょうか。
そもそも七五三って何?という疑問から、ご準備いただくものまで、皆さまの疑問にお答えしていきますね。
🌸三歳(男の子、女の子)🌸
・三歳の七五三の意味とは?
平安時代の頃は男女ともに生後七日目に頭髪を剃り、衛生上の観点などから三歳頃までは丸坊主で育てるという風習がありました。これは頭を清潔に保つことで病気の予防になり、のちに健康な髪が生えてくると信じられていたためです。
三歳の春を迎える頃に「髪置きの儀」を行い、ここまでの成長を祝い、髪の毛を伸ばし始めるのだそうです。
この儀式が七五三で三歳をお祝いするようになった理由といわれ、
現代では女の子のお祝いとして広く行われていますが、地域によっては男女ともに三歳のお祝いを行っています。
👘三歳にふさわしい着物とは?👘
三歳向けの着物は、身丈の三倍の布を裁つことから「三つ身」と呼ばれ、並幅の反物の半分を使って仕立てます。
三歳の七五三の装いとして、晴れ着の上に被布という袖のない上衣を羽織るスタイルも定番です。
硬い帯を締めず、兵児帯(へこおび)など幅が広く柔らかい帯を巻き、その上に被布を着ます。
被布を着用する最大のメリットは、おなか回りの締め付けが少なく動きやすいことです。
また、三歳は身体の発達が著しく活発に動きたくなる年齢です。
七五三のお祝いといえども、お子さまが長時間じっとしているのは難しいでしょう。そ
の点、被布は身動きが取りやすく、普段の服装と同じような感覚で身に付けられます。
また、羽織袴も人気ですが、五歳で袴を着るので、三歳では今しか着られない被布を選ばれることも多いです。
特に決まりはないのでお好みの方をお選びいただくとよろしいかと思います。
🌸五歳(男の子)🌸
・五歳の七五三の意味とは?
五歳の男の子が初めて正装で袴を身につけることを「袴着(はかまぎ)の儀」と言います。
別名「着袴(ちゃっこ)」ともいい、5歳~7歳の頃に実施するこの儀式を通過点として、少年の仲間入りを果たしました。
「袴着(はかまぎ)の儀」は、もともと男女共通の儀式として始まったものです。
しかし、江戸時代あたりからは男の子の儀式として浸透していきました。
👘五歳にふさわしい着物とは?👘
「袴着(はかまぎ)の儀」の意味もふまえて、5歳の男の子の衣装として一般的なものは羽織袴です。
上に羽織っているのが「羽織」、下に履いているのが袴です。
懐剣や扇子、お守りなどの小物を持つことも特徴です。
🌸七歳(女の子)🌸
・七歳の七五三の意味とは?
七五三の七歳のお祝いは、鎌倉時代に行われていた「帯解きの儀」がルーツと言われています。
帯解きの儀は、それまでひもを使って着物を着付けていた子供が、
ひもではなく帯を結ぶようになったことを祝う儀式で、室町時代までは男女ともに九歳で行われていました。
それが江戸時代末期になると、女の子は七歳で行われるようになり、
この儀式を経て、子供から大人への仲間入りをすると考えられたようです。
👘七歳の七五三にふさわしい着物とは?👘
七歳では大人の着物と同じように、着物と帯がメインの着付けとなります。
着物は、多少であれば着付けの際の補正でサイズ調整が可能ですが、サイズによってはお子様の身長や腕の長さに合わせて肩上げや腰上げをしないと、きれいに着付けられない場合があるので事前の確認が必要です。
七歳では華やかな柄が織られた格調の高い袋帯を締めます。
大人の帯と同様に一本の長い帯を胴に巻いてから羽根を作る手結び帯の他、
胴に巻く部分と、あらかじめ成形された羽根の部分が別れた作り帯があります。
🌈このように、意味を知ってみると、より思いを込めてお祝いしてあげたくなりますね。
七五三のお参りは、一般的には11月15日です。しかし、同じ時期に参拝する方が重なるため、この時期の神社は大変混雑します。そのため、近年は11月15日の前後1、2か月に参拝するという方が多いようです。
場合によっては、混雑が落ち着き気候の良い年明けや春頃に行かれる方もいらっしゃいます。
秋ではないとダメということはないので、ご家族の良いタイミングで行かれると良いと思います☺